本記事では、東京のマンション売却相場、23区の平均売却価格、ワンルームマンションを高く売るためのポイントなどについて詳しく述べています。東京で、ワンルームマンションの売却を考えている方はぜひ参考にしてください。
まず、東京のマンション売却価格の推移を見ていきましょう。
東京の不動産価格は、2015年ころから上昇傾向にあり、新型コロナウイルス流行によるショックが起こる2020年まで価格は上昇していました。2021年2月度マーケットウォッチによると、マンションの成約価格は2020年3月から少しずつ減少、コロナショックにより、不動産購入や売却活動を控える人が増えたためだと考えられます。
しかし2020年6月のデータを見ると、成約状況が再び上昇し始めています。この結果から考えられるのが、コロナ流行による新しい生活様式が普及したことです。
テレワークを導入する企業が増えたり、緊急事態宣言で自宅での生活を充実させる人々が増えたりするなど、コロナ禍以前と比べると、世の中の動きは大きく変化してきました。マンションなど不動産購入の需要が増えており、不動産業はコロナショックから回復したと考えてもよいでしょう。
参照元:2021年2月度マーケットウォッチ(http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/MW_202102data.pdf)直近約1年間の23区全体のマンション平均売却価格は3,787.4万円です。23区それぞれの平均価格と平均坪単価を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
エリア | 平均価格 | 平均坪単価 |
---|---|---|
足立区 | 2,607万円 | 166万/坪 |
荒川区 | 3,337万円 | 233万/坪 |
板橋区 | 2,691万円 | 229万/坪 |
江戸川区 | 3,276万円 | 177万/坪 |
大田区 | 2,838万円 | 273万/坪 |
葛飾区 | 2,386万円 | 170万/坪 |
北区 | 3,101万円 | 255万/坪 |
江東区 | 3,852万円 | 272万/坪 |
品川区 | 4,555万円 | 340万/坪 |
渋谷区 | 4,791万円 | 384万/坪 |
新宿区 | 3,868万円 | 353万/坪 |
杉並区 | 3,294万円 | 285万/坪 |
墨田区 | 3,031万円 | 288万/坪 |
世田谷区 | 4,419万円 | 288万/坪 |
台東区 | 3,474万円 | 303万/坪 |
千代田区 | 5,449万円 | 442万/坪 |
中央区 | 4,679万円 | 354万/坪 |
豊島区 | 3,276万円 | 318万/坪 |
中野区 | 3,380万円 | 292万/坪 |
練馬区 | 2,925万円 | 238万/坪 |
文京区 | 3,833万円 | 335万/坪 |
港区 | 7,226万円 | 455万/坪 |
目黒区 | 4,551万円 | 341万/坪 |
今後、東京におけるマンション売却がどのように予想されるかチェックしてみましょう。
山手線周辺のエリアは、様々な企業が立ち並び、賑わいを見せていますが、今後、大きな再開発が予定されており、さらに資産価値が高まることが予想されます。
特に、新宿駅周辺は複数路線があり、生活していく上で利便性が高いエリアです。西新宿は、中古マンションの価格が低下していない地域でもあるため、注目されているエリアの1つです。
コロナ禍以降、人々の間では生活様式の変化が定着してきています。その影響からリモートワークを導入する企業が増えたり、住まいに対する意識の変化が見られたりしています。このような背景から、リモートワークに適した物件の需要が増える可能性があるでしょう。
国土交通省が公表している資料によると、東京都の区分所有マンション(住居用)における不動産価格指数(※2010年の平均価格を100 とした指数)は2021年4月時点で161.9を記録。戸建住宅は2021年4月時点で107.2となっているため、ワンルームマンションを含む区分所有マンションの価格が前年に比べて大きく上昇していることが分かります。また、コロナウイルスの流行により、人々の間で新しい生活様式が定着しつつあり、区分所有マンションの需要は今後も高まりを見せていく可能性が高いでしょう。
参照元:国土交通省 不動産価格指数【PDF】(https://www.mlit.go.jp/common/001416477.pdf)
東京でワンルームマンションを高く売るためのポイントをお届けしていきます。
投資用の物件を空室のまま売却すると、賃料を低めに見積りされてしまう可能性があります。投資用のマンションは、入居者が入っている状態だと高値で売れるため、空室はなるべく埋めてから売りに出すとよいでしょう。
ワンルームマンションの価格は、金利が低くなると高くなっていくと言われています。つまり、金利が低下しているタイミングで投資用の物件を売りに出すと、比較的高値で売れる可能性があるということです。物件の条件や経済の動向にもよるため一概に高値で売れるとは言えませんが、金利に着目して売却を行ってみるのも良いでしょう。
投資用の物件は、どこの不動産でも扱っているわけではありません。マイホームを売りに出すのと全く異なるためご注意ください。
売りに出す場合、投資物件を専門としている会社にお願いすることが大切です。そのような会社は、多くの投資家とのツテを持っており、売却をお願いすると、比較的早めに紹介してもらえる可能性があります。
最後に、ワンルームマンション売却Q&Aをご紹介します。
投資用の物件を売ったり査定を受けたりする前に、相場をチェックしておくとよいでしょう。だいたいの相場を知っておくだけで、査定に出すときも安心でき、適正な売り出し価格を決められます。
急ぎたい事情がある場合は、直接買取・即現金化してくれる不動産会社に相談してみると良いでしょう。しかし「あまり安い価格で売りたくない…」という方は、一般媒介を検討してもよいでしょう。投資用の物件を専門としているプロへ相談してみることがおすすめです。
ワンルームマンションは、室内の状態や立地、設備などが賃料に影響します。 そのため、劣化している箇所の修繕や汚れている部分のクリーニングを行った方がよいと考えられます。しかし、大きなリフォームは費用が高くなり、逆に損してしまうケースも。判断に迷う場合は、投資物件を専門にしているプロへ相談してみることがおすすめです。