所有されているワンルームマンションを売却したいという場合、物件をそのまま売りに出すべきか、リフォームを施した上で売却に進むべきかは、多くの方が悩むポイントではないでしょうか。ここでは、売却に際してリフォームが必要がどうかを判断するポイントや、リフォームを行うメリットとデメリットを解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
例えば、以前に住んでいた方がヘビースモーカーで内壁がヤニで変色してしまっているという場合や、床下の根太が経年劣化してしまってフォローリングに傾斜が生じてしまっているなど、明らかな汚れや不具合が発生してしまっているという場合には、リフォームを行った上で売却した方が望ましいと言えます。もちろん買い主がそれらを納得して購入したいということであれば問題ありませんが、そうしたケースは稀というのが実情です。
お風呂に入りたいのに給湯器が故障していてお湯が出ない、暑い日や寒い日にもエアコンが動かない、キッチンのガスコンロあるいはIHクッキングヒーターが故障していて調理ができないなど。日々の生活に不可欠な住宅設備が故障してしまっているという場合はもちろん、機能や性能が大きく低下してしまっているという場合にも、該当部位のリフォームや機器の修理、交換が求められます。なお、それらの交換は買い主サイドで行うので、その分、売却価格を安くしてくれというケースもなくはありませんが、確率は低いと言わざるを得ません。
そもそも流行というものは、どんなものが人気となるか、人気が落ちるかということは予測が難しく、マンションの内装デザインもどんなスタイルが流行るかはなかなか見通せません。その一方で、明らかに古臭さを感じてしまうような内装デザインの場合、売却のネックとなってしまう確率は非常に高くなってしまいます。より多くの購入希望者を募るには、時代に合った内装へのアップデートが求められます。
リフォームを行った物件は、購入希望者の見た目の印象を良くしてくれるというのは大きなメリットです。ただでさえ不動産物件というものは、多くの人にとって、人生でも一、二を争うほどの大きな買い物です。それこそ汚れや傷みが目立つ物件は、その時点で購入候補から外されてしまう確率も高くなってしまいます。
ワンルームマンションに限らず不動産物件には相場価格がありますが、リフォームすることで資産価値が評価され、より高値での売却が可能となる場合もあります。ただしリフォームにどれだけの費用を掛けるかは、重要なポイントとなります。
リフォームをしたワンルームマンションは、より高値で売却できる可能性が高くなります。ただし、リフォームにかかった費用分を売却価格で完全に回収することは困難です。とりわけ大規模なリフォームで費用が高額となるほど、回収の可能性は低くなります。リフォームを行う場合は、費用対効果を慎重に考慮する必要があります。
リフォームをして売却しようとしたものの、リフォームの内容やデザイン、仕様といったものが将来の購入希望者の望みとマッチしないというケースは往々にして起こり得ます。せっかくリフォームしたのに、却って物件の魅力が低下してしまうという本末転倒な事態となってしまわないよう、リフォームの際は将来の購入希望者のニーズを考慮する必要があります。
内容や規模にもよりますが、リフォームには相応の時間が必要となるため、物件を売却するプロセスは遅れていくことになります。とりわけ不動産市場というものは、刻々と市場動向が変わっていく世界ですので、リフォームに時間が掛かったことで、売却機会を逃してしまうというリスクもあります。
以上の通り、ワンルームマンション売却でリフォームを行うべきかどうかは、様々な要素によって左右されます。売りたい物件がどんな状態にあるのかを、的確にジャッジした上で判断すべきです。その為にも、信頼できるその道のプロの助言を仰ぐことが賢明です。
高く売るためには?
投資用ワンルームマンションをお持ちの方には、昨今の複雑な情勢下による思わぬ不動産価格の下落などにより、頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか?所有不動産を手放す際は、できるだけ損失を減らして高く売却するポイントを押さえ、適切な売却先を選ぶことが重要です。下記の記事ではマンション売却を成功させるポイントをまとめているので参考にしてみてください。