東京都内で不動産売却を検討しているなら、これから再開発が行われるエリアの情報もチェックしておきましょう。再開発のタイミングを見計らえば、売却価格が跳ね上がる可能性もあります。
再開発は土地の価格や価値を大きく揺るがす要素です。再開発が成功すれば、その周辺地域は土地価格が一気に上昇します。
もちろん再開発が成功するかどうか、いつまでかかるか等にもよりますが、大型商業施設の建設や駅の開通、タワーマンションの建設などの変化は、不動産オーナーなら押さえておきたい情報でしょう。
土地価格が上昇する可能性があるタイミングは再開発の直後だけではありません。素人目には判断が難しいこともありますから、プロと相談しながら出口戦略を立てていくのが良いでしょう。
銀座や日本橋、虎ノ門などの人気エリアでも積極的に再開発が行われていますが、ここではややマイナーともいえる、陰に隠れがちな再開発エリアについて紹介しています。
※これらは2021年時点で確認できた内容であり、計画が変更されている可能性もございますので、詳細は東京都都市整備局のHP(https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/sai-kai.htm)より、各問い合わせ担当までお問い合わせください。
十条駅周辺には十条銀座五商店街があり、買い物客でにぎわっているエリアが多数あります。ただし町の東西が分断されている点や、木造住宅の密集により防災面でのリスクが懸念されていたことでも知られています。
そんな十条駅周辺では、鉄道や道路を立体交差させることで踏切による分断を解消し、道路の新設・拡幅などによる防災性の向上計画が打ち出されています。十条駅の西口ではすでに再開発が進められており、地上39階建てのタワーマンションや、商業施設の整備も計画されています。
小岩駅周辺でも、複数の大規模な再開発が進められています。小岩駅北口から徒歩2分に位置する地域では、北口駅前にロータリーを整備し、地上30階、地下1階の住宅役730戸、商業施設、保育所などが入る複合ビルが開発予定です。
他にも南口ではマンションや駅前ロータリーを含む別の再開発計画が進められており、これらの複数の再開発計画が終われば一気に居住者の感じる住みやすさが高まるでしょう。北口・南口のどちらでも住みやすさが向上されているのです。
金町駅の北口に位置するエリアでは、街づくりとして地上40階建ての超高層マンションをはじめ、商業施設や業務施設(自動車教習所)、公益施設を一体で開発する計画が進行しています。また、理科大通りの歩行空間の再編も行われる計画が立てられています。
居住環境の向上や利便性を活かした街づくりと、金町駅北口の魅力向上の2つをコンセプトとして再開発が行われており、駅周辺や後背地の人々にとっての利便性向上が期待できます。
渋谷から急行で5分の位置にある三軒茶屋は、キャロットタワー・世田谷パブリックシアターなどの人気施設があり、裏通りには味わい深い商店街・飲食店が立ち並ぶエリアです。
三軒茶屋では1981年から再開発が進んでいますが、いまだに開発の手が及んでいない第3工区、第4工区の再開発が注目を集めています。公共の空間や動線の不足、建て替え困難な建築物といった課題の解決に向けた、歩行者空間の創出などが目的とされています。
山手線・東急池上線・東京メトロ浅草線の3路線が利用できる点が魅力の「五反田駅」。その五反田駅と「大崎駅」の間で、「東五反田2丁目第3地区開発計画」が進められています。
品川区立日野学園や品川総合体育館などが立ち並ぶエリアですが、建築物の整備と合わせて周辺道路・歩行者空間・公園などの整備が計画されています。地上約20階の商業ビルや、地上約40階のタワーマンションなどが建設される予定。住宅棟には保育所も完備される計画があるようです。